少し前ですが、Twitterを見ていたら寄付を募る保護猫カフェのブログ記事が拡散?されているのを目にしました。
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手段が目的化する保護猫カフェ
この手の話を目にするたびに保護した猫を譲渡するためにあるはずの保護猫カフェがどうしてこういうことになるのか、と思います。
譲渡するのが目的だったはずが、いつの間にか猫カフェ存続が目的になっているのですよね。
寄付金を募って存続をはかるのは良いですが、すでに赤字続きな訳でどうやって売上を上げて利益を得るかを考えないとまた経営が傾くだけです。その辺りの方針が何も見えてきません。
まさか経営が上手くいかなくなったらまた寄付金を募って(猫ではなくて店の)延命をはかるつもりでしょうか?
猫にとって猫カフェの存続って関係あるの?
猫の命を守るために募金にご協力を!と言ってますが、新しい飼い主や引取先が決まれば猫カフェがなくても生きていけるんですよね。
本当に必要なのは募金ではなく引取先の募集ではないですかね。
引取先は個人でなくても他の保護猫カフェや保護団体(NPO)でもいいと思うのですが、横のつながりは作ってこなかったのでしょうかね?
譲渡条件を猫カフェが満たしてない
保護猫の譲渡条件はたいてい「経済能力があること」と「一人暮らしや高齢の場合は保証人(または引取先)の承認があること」などがあります。
お金がない!猫の引取先もない!って言ってる猫カフェにこんな条件出されるの嫌じゃないですか?
素人なりに保護猫の引取先の探し方を考える
保護猫カフェで猫の引取先を募集する場合、オンラインでのアピール方法は色々考えられます。
商業的な猫カフェと違って飼い主を探すことになるわけですから、猫カフェそのものの魅力よりも猫それぞれの魅力を伝える必要があるでしょう。
ブログやSNSはどれか必ず毎日更新してどんな子がいるのかを紹介します。紹介する子はなるべく偏らないように…。
飼い主探しなので可愛いところばかりではなく、困った行動なども紹介すると良いと思います。
youtubeやvineも活用して動画もアップするとなお良いですね。
猫のプロフィールページも必須です。名前、写真、大まかな生年月日、性格はもちろん、保護猫の場合は病気や寄生虫の有無も書くところがほとんどかと思います。
この子に会いたい!飼いたい!と思っていざ話を聞いたら病気が…とか、性格が想像してたのと違う…とか、ギャップが大きくてやっぱり引き取る話はなしで、となるよりは事前に公表して「それでも飼いたい!」と思ってくれる引取先を探すのが一番だと思うのですがどうでしょうか。
猫のプロフィールに関してはサイトだけではなくて店内でも見られるようにしておく必要があります。
素人なりに売上を上げる方法を考える
割引やポイントカードの導入
客入りの悪い日や時間に割引を導入して、少しでも利用してもらえるようにしてもらう。
ポイントカード導入でいくつ貯まったら割引・特典というのはリピーターを増やす一つの手です。
検索サイトを使った集客
GoogleAdwordsなどを使って特定の人に向けた広告を配信することで集客につなげます。
また、カフェなのでぐるなびやホットペッパーに登録も可能です。そこに限定の割引チケットや特典を用意しても良いと思います。
すぐに集客に繋がらなくてもこういうお店がある、と認識してもらう効果はあるかと。次周辺に来た時に行きたい、と思わせることができるだけで充分です。
Twitterを使った集客【2016年12月3日追記】
Twitterアカウントがあるのであればプロモーション機能を使うのも手法としてはありかもしれません。結構安価でできるみたいです。
とっておきの可愛い写真を付けてプロモーションに活用したら効果ある…かも…?
グッズの販売
CDが売れない昨今のバンドマンたちはライブでグッズを作りまくって稼ぎの足しにしているようです。
猫関連グッズの委託販売やオリジナルグッズの販売をしている猫カフェは多いですよね。
今は在庫を抱える心配がなく1個から通信販売可能なウェブサービスがたくさんあります。
以下にいくつかリンクを貼りました。
販売価格を自分で決められたり画像編集ソフトが使えなくても作れるところがほとんどだと思います(もちろんPhotoshopとかで調整した画像の方が見栄えは良いです)。
イラストが得意なスタッフがいたらLINEスタンプを作れば少しは足しになるのではないでしょうか。
アフィリエイトや広告収入も活用する
ブログやサイトに広告を載せる方法です。
最近はユーチューバーとかもいるくらいですから、猫の動画をアップするときに広告配信の設定にしてみてはどうでしょう。
正直センスがないとなかなか儲からないと思いますが、猫の決定的瞬間が撮れればあるいは…。
猫カフェ同士のつながりや地域のつながりを大事に
仲の良い猫カフェ同士でお互いにショップカードやチラシを置きあったり、共同のイベントを開催するのも良いと思います。また、猫カフェスタッフ間で情報交換ができるとお互いにとってプラスになると思います。困ったことがあったときに相談しやすくなるのでは。
地域のつながりというのは○○のレシートで割引!とか観光マップがあれば掲載してもらって、何かのついでによってもらえる店になるということです。
特に地方になると地元の人に好かれるお店にならないと長く続けるのは難しそうに思います。
どうしても寄付金が必要なら…
売上を出すまでには準備や時間がかかるので、それまでは寄付金に頼らざるを得ないということもあるかもしれません。
猫は助けたいけど、寄付金には二の足を踏む人も多いと思います。
寄付したところで経営者が私的に使わないという保証はどこにもありませんから。
最近東愛知新聞が復興支援広告費を寄付しておらず、ニュースになったばかりです。
どうしても寄付金が必要であるならば、どこにどれくらいの費用がかかってどれくらいの寄付が必要なのかを明記してみてはいかがでしょうか?
具体的な数字の公開が難しければ、後でどれくらい使ったか報告する記事を書くことは約束した方が良いと思います。
個人的には物資で支援する方が確実なので、Amazonのウィッシュリストを公開してもらえると協力しやすいです。
猫保護の物資支援と言うと、ご飯・おやつや猫砂・ペットシーツを想像しがちですが、目やに鼻くそを取るためのウエットティッシュや綿棒も意外と消費が激しいです。
それに加えて猫カフェの場合、利用時の手洗い用の石けんや消毒薬、イベントやディスプレイに使用する紙・プリンターのインクなども消耗品です。掃除などを業者に任せていなければ洗剤類も必要です。
必要なものがたくさんあるということはそれだけ支援できる幅も広がると言うことになると思うのですが…。